クラシッド










坂本デニム、環境への取り組み
代表から皆様へ


代表取締役社長 坂本量一
坂本デニムの環境への取り組み
当社は藍染め工場として、明治25年に生まれた会社です。以来、120年近くの歴史を刻み、ここ40〜50年間は主にジーンズ用のデニム生地の経糸インディゴ染色を行って参りました。
 今後の坂本デニムの進むべき方向として、先進国日本という国で繊維製造業を継続する以上、今まで以上に他の国では真似の出来ない色、風合いを表現することはもちろん、環境面でもその負荷を低減した染色方法を開発実施することを目指し、表現していくことだと考えております。
主に天然繊維であります綿糸を使用しておりますが、我が国ではその原料であります工業用綿花を100%海外からの輸入に頼っております。米国、オーストラリア、エジプト、パキスタン、アフリカ諸国と、多くの国から綿花が輸入されています。海外のこういった綿畑へ視察にいきますと、地平線まで見渡す限りの綿花畑が広がっていて、大規模に機械化された方法で綿花の栽培収穫がなされています。そして農薬さらには枯葉剤が使用されています。このことは、いかに農作物であり再生可能な資源とはいえ、多大の土壌汚染はもとより、綿花の内部まで影響を及ぼしていることになります。そこで最近、無農薬栽培での綿花育成が提唱され、安心安全そして地球環境にも優しい取り組みとしてオーガニックコットンが実際に栽培され、市場に少しずつ流通するようになりました。素晴らしいことだと思っています。当社におきましても、一昨年より工場敷地内の一部に綿畑を作り、無農薬栽培の綿花の収穫を行い、採れた綿花を紡績工場で糸にし、デニム生地に染色製織する取り組みを始めました。まだまだ量的にはわずかですが、今後協力各社と共にこの取り組みを推進し、消費者へ安心安全な衣料品を届けるとともに、地球環境に優しい再生可能な社会の実現へと協力していくつもりです。

 本業であります染色におきまして、従来常識的に染色の前工程であります精練、漂白工程で、あるいは染色後の洗浄工程で多量の精錬剤、漂白剤、洗浄剤そしてそれぞれの湯洗槽(90℃位)では、ボイラーの蒸気を多量に使用して、化石燃料の消費をしております。そしてその排水処理におきましても、多量の中和剤、凝集剤を使用し、最終処理された排水汚泥も産業廃棄物として専門業者に委託し処理しています。そのため工場外への排水はきれいなものとなっています。

 これからの当社考え方は、従来のやり方で排水基準にあう処理を工場内で行うに留まらず、染色方法自体を見直して、@:より薬剤を使用せず、A:より熱量を使用せず、そのことにより、B:排水処理での薬剤使用と最終汚泥の低減を図ることを目指しております。その実現の為に『エコ染色プロジェクト』を社内の関係者を招集し立ち上げました。実現のキーは「水に改質」であります。これは電解水生成装置を活用し、染色工程に組み入れることで成し遂げられました。使用水を強アルカリ性水と強酸性水とに改質し、強アルカリ性水のもつ洗浄力と強酸性水のもと漂白力(除菌力・脱臭力もある)を利用し、ほとんど染料以外は薬剤を使わず、また高温の湯洗槽もなく、水だけできれいな色相と高い堅牢度を持つ染色を実現しました。この電解水生成装置によって得られる電解水は、その高い洗浄力と漂白力、さらに除菌力、脱臭力ゆえに、社内は言うに及ばず社外の方の洗濯も洗剤なしできれいに洗えて、その排水も環境への負荷をかけないものになっています。しかも温水はほとんど使わず常温で洗える為、化石燃料を使ってのエネルギー消費もなく、洗剤をほとんど使用しない為、すすぎ水も少なくて済み、これらのことも環境への負荷を大幅に下げています。さらに工場や事務所、トイレでの衛生管理に活用しております。

 坂本デニムが会社をあげて、そして地域と一体となって環境への取り組みとして、生ごみの大幅減容化と残渣の再利用があります。ごみの処理処分は現代社会では行政の大きな課題であるとともに、わが国民一人一人においても大きな懸念材料です。ごみの分別から最終処分まで、家庭、企業そして行政が一体となって取り組む永遠の大きな課題です。当社ではそういった課題へチャレンジしていこうと考えております。社内では「バイオ式生ごみ処理機」を設置し社員食堂は言うに及ばず、100人近い全社員の家庭から、さらには地域の家庭から出る生ごみまでこの装置で処理し、90%以上を減量し、残渣を会社敷地内の菜園、花壇、そして綿畑での堆肥として活用し、まったく行政の手間を掛けることなく処理再利用しています。さらに社員食堂で購入する農作物の契約農家へもこの残渣を使用していただき、捨てることなく全てを利用できる循環ができております。地元の「地産地消」にもなっています。

 以上のような当社内での取り組みは、社会的にも極めて有用有効なものと信じ、今後広く地域社会全般への普及ができるよう広げたいと思い、新たに「環境事業部」を立ち上げました。生ごみを処理する「生ごみ処理機」、電解水を生成する「電解水生成装置(守る水)」、そして健康にも役立つ「水素水生成サーバー」を取り扱っております。今後これらの環境支援機器の販売と同時に、それらの活用の方法を一つ一つの設置を通じて、社会に有用なものへとなっていくよう取り組んでいく所存です。皆様のご支援、ご協力をお願いする次第です。

                                 2011年4月 現在
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